コラム
プロ講師のコラム The Owl at Dawn
コラム一覧
芭蕉は「俳諧における漱石」だったのか?
〇他人に疲れる漱石/他人が恋しい芭蕉 芥川龍之介の初期に、『枯野抄』という短編がある。臨終を迎えた芭蕉と、かれをかこむ門人、双方のようすが語りとられている。これが書かれる前年、夏目漱石が他界した。芥…続きを読む
トランプのアメリカ、ライシテのフランス、福音派とカトリック 第一回『ナチスと絶対悪 − フランス文学研究の立場から』
『ナチスは「良いこと」もしたのか?』という本が話題に上がった。著者に異論があるわけではないが、この「ナチスは良いこともした」という言い方自体に言いようのない不快感を抱いてしまう。 欧米の議論ではナ…続きを読む
十分でわかる日本古典文学のキモ 連載十五回 『古事記』と『日本書紀』~この国のシステムをつくった「ふたご」の歴史書~
○日本文学史は『記紀』に始まる『古事記』と『日本書紀』は、一括して『記紀』とよばれます。日本文学史をかたるとき、発端におかれるのがこのふたつです。わが国であらわされた書物のうち、完本がのこる最古のもの…続きを読む
十分でわかる日本古典文学のキモ 連載十四回 『平家物語』~「生きのびる知恵」と「鎮魂のおもい」が託された書
今日は、『平家物語』の話をする番だったよね。 はじめてぼくが『平家物語』にふれたのは、こどもむけリライト版を読んだとき。もう四十年以上まえのことだ。『ルパン三世 カリオストロの城』の映画が公開され…続きを読む
存在の抽象化から思考の抽象化へ
以前掲載したコラム「新たな哲学史の必要性」で、旧来とは異なるが、なおマルクス主義に立脚した哲学史理解が必要とされているのではと示唆した。 それは複雑極まりない現代社会が、その根底のところではやはり…続きを読む
十分でわかる日本古典文学のキモ 連載第十三回 枕草子
~清少納言が記した、美しき「失われた時」~ 証言1:紫式部が語る清少納言 「あのかたから学ぶところはありません」 たしかにわたしは、日記であのかたをおとしめました。それを根拠に、わたしがあのかたに嫉…続きを読む