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プロ講師のコラム The Owl at Dawn

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十分でわかる日本古典文学のキモ 連載第十三回 枕草子

~清少納言が記した、美しき「失われた時」~ 証言1:紫式部が語る清少納言 「あのかたから学ぶところはありません」  たしかにわたしは、日記であのかたをおとしめました。それを根拠に、わたしがあのかたに嫉…続きを読む

十分でわかる日本古典文学のキモ 第十二回 源氏物語・下 

○匂宮と薫が「凡庸設定」されているのはなぜか 「光源氏が亡くなったのち、その後を継げるような方は、多くの御子孫のなかにもいなかった。退位なさった冷泉帝を、ここで引きあいに出すのはおそれ多い。今上帝の三…続きを読む

十分でわかる日本古典文学のキモ 第十一回 源氏物語・中  

〇藤原・・道長の時代に『源氏・・物語』が読まれた理由 『源氏物語』正編の主人公は、いうまでもなく光源氏です。彼は帝の子として誕生、さいごには絶対権力を手にします。  光源氏の生涯にわたるライバルが頭中…続きを読む

十分でわかる日本古典文学のキモ 第十回 源氏物語・上  

〇道長は森喜朗に似ている?  わたしがいちばんされるのをおそれている質問。それは「先生のご専門はなんですか?」です。いただいたお話は基本的にうけるので、わたしの執筆・講演リストはカオス。アニメやアイド…続きを読む

十分でわかる日本古典文学のキモ 第九回 『日本永代蔵』(下) 

いっけん「自己啓発本」、実態は「心の闇を暴露する書」 「太平の世」になりつつある同時代の社会になじめない――そんな「はみだし者」の手がけた「成功のハウツー本」。それが『日本永代蔵』です。  そういう作…続きを読む

十分でわかる日本古典文学のキモ 第八回 『日本永代蔵』(上) 

まだ「江戸時代」になりきらない世の中で育った西鶴  今回の主役・井原西鶴が生まれたのは寛永19年(1642?)です。天下分け目の関ケ原の戦いが慶長5年(1600)、豊臣家が滅びた大坂夏の陣が慶長20年…続きを読む

十分でわかる日本古典文学のキモ 第七回 『風姿花伝』(下)

(承前) グールド:世阿弥さんには、お父さんのほかにジェラシーを感じる相手とか、いたんですか? 世阿弥:うーんとね、これを説明するのはすこしたいへんだな。たとえばグールド君は、じぶんより若いピアニスト…続きを読む

十分でわかる日本古典文学のキモ 第六回 『風姿花伝』(上)

ここは「あちら側」の世界に建てられた「芸術家会館」の一室。一九八二年に亡くなったカナダのピアニスト、グレン・グールドがヤマハのアップライトピアノを弾いている。 「あちら側」では、当人が希望した年齢の肉…続きを読む

十分でわかる日本古典文学のキモ 第五回 徒然草

〇いちばん読まれている古典は何か? いちばんひろく読まれている、日本の古典文学は何でしょうか? もっとも高名な作品――これならたぶん、『源氏物語』です。けれどもこの物語は、「つまみ食い」をするにしたっ…続きを読む

ファッションから見た映画と社会
連載第8回 ジェイムズ・ボンドはなぜ「男の永遠のあこがれ」なのか? その2

〇最強の「なりきりアイテム」・ボンドスーツ ショーン・コネリーがボンドに扮していたときのガンフォルスターやアタッシュケース。それらのレプリカを、「いい齢をしたおじさん」があらそうように買った話は、前回…続きを読む

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